2018年5月 のんびり台湾 高雄&碧潭滞在の12日間
高雄から足を延ばして美濃、屏東、枋寮へ。台北の喧騒を離れて新店・碧潭へ。


前回の香港に引き続き、休息・休暇の台湾旅行です。いつもの宿に滞在し、いつものように出かけて行き、やがて帰ってくる。ワンパターンな行動ではありますけれど、今はそれが(私にとっては)大切なことのように思えます。自分の心を落ち着かせられる場所があることは、とても幸せなことなんだなーと。

さて、今回の高雄滞在は、田寮月世界など(日本のガイドブックでは)高雄の郊外にポツンと1箇所だけ紹介してあるような、行くには少々不便な観光スポットを攻めました。

なんつーか、こういう場所って、ツアーに申し込まない限り行かないというか、短期の個人旅行者としては、1日のスケジュールに組み込みにくいところなんですよね。
当地の公共交通機関やネットワークがどう繋がっているのか、地理的な情報が頭に入っていないとツライわけでして、それこそ「ここへ行くためだけに1日を潰す」つもりの予定(想定)にせざるを得ないわけですから。

結果として、今回は非効率な旅の連続になりましたけれど、やはり実際に行ってみると、得られるデータ量が多くて良質だったと思います。というのは、たとえば先に地名を挙げた田寮月世界の場合、日本のガイドブックでは高雄(MRT南岡山駅)からのアクセスだけしか載ってなかったりします。ところが実際に足を運んでみますと、実は旗山台南と繋がる公共交通機関の経路がある。これはつまり、利用したい帰りのバス時間によっては、そちら方面に抜けて~という選択肢がある・増えるわけで、今まで不便だったこと、不便だと思っていた場所が(少しだけど)そうではなくなる――。自分自身が(少し)自由になれた気がするのです。次に活かせる旅行になったかなと。

屏東、美濃、佛光山、そして枋寮。各地それぞれ繋がっている。この先にも行けるかもしれない。もっと上手に周遊することができるかもしれない。あとになってからだけど、次回の冒険心くすぐられる滞在だったのだなーと。

でもまぁ、よく考えたらの話、普通の人はそんなに同じところへは旅行しないだろうし、ましてやリピーターになる割合も多くはないだろうから、自分だけの役に立つ情報、知見が得られた、ということなのでしょうね(笑)。

※参考までに今回の旅程など

当日のおおまかな動き(旅程)
1
[夕方]成田空港からJL便で[夜]高雄入り
高雄空港からMRTで鹽埕埔→ホテルへチェックイン
2
[午前]鹽埕埔からMRTで高雄国際機場→中華電信カウンターでSIMカード受け取り→空港からMRTで草衙→大魯閣草衙道(TAROKO PARK)&鈴鹿賽道樂園(SUZUKA CURCUIT PARK)を見学
[昼]MRT草衙駅から凱旋→歩いてLRT前鎮之星駅へ乗り換えて夢時代(統一時代百貨&統一夢時代購物中心)を見学
[午後]夢時代から歩いて約15分のカルフール横のMLD台鋁(MLD Cinem)&MLD台鋁書店(MLD Reading)→さらに歩いて高雄市立図書館総館を見学
[夕方]高雄市立図書館の向かいにある高雄85大樓展望台→歩いてMRT三多商圏→左營駅へ移動してバス乗り場を確認→念のためMRT高雄車站へ移動してほかのバス乗り場を確認→台湾鐡道の高雄駅でお弁当を購入→MRTで鹽埕埔→途中で飲み物などを確保してホテルへ戻る
※その後はホテルのコインランドリーで洗濯などをしつつ、これからの高雄滞在お出かけプランを考えてホテルで過ごす。
3
[午前]ホテルから歩いて高雄牛乳大王→中央公園→MRTで南岡山駅→バスに乗って約1時間半で[昼]日月禅寺に到着→田寮月世界地景公園へ
[午後]日月禅寺からバスで[夕方]MRT南岡山駅→MRTで左營駅→駅前のバス時刻表の確認&夕飯のお弁当を購入→MRTで鹽埕埔→途中で飲み物などを確保してホテルへ戻る
4
[午前]鹽埕埔からMRTで高雄車駅→台湾鐡道に乗り換えて屏東駅→歩いて慈鳳宮→青島街をぶらぶら散策
[昼]屏東駅に戻って→台湾鐡道で台湾最南端の木造駅舎が残る竹田駅へ[午後]台湾鐡道で左營駅→高速鐡道のお弁当を購入→MRTで鹽埕埔→愛河沿いを散歩後にホテルへ戻る
5
[午前]朝から雷雨で出かけられず、しばらく部屋でデスクワーク(苦笑)
[昼]鹽埕埔からMRTで新左營駅→バスに乗って義大世界を通過→[午後]佛光山で降りで寺院見学へ(佛陀紀念館は休館日で見学できず…)
[夕方]佛光山からバスに乗って義大→新左營駅→MRTに乗り換えて鹽埕埔→ホテルへ戻る
6
[朝]今朝も雷雨で出かけられず、天候回復まで部屋で過ごす(苦笑)
[午前]鹽埕埔からMRTで新左營駅→バスに乗って[昼]客家人が多く住む町の美濃で下車→[午後]歩いて東門樓→美濃湖→客家文物館を見学&ひと休み休憩→再び美濃湖畔を歩いてバスターミナルへ
[夕方]美濃からバスに乗って新左營駅→新光三越に出店したばかりのパイナップルケーキ「微熱山丘」フラッシュショップを物色→MRTで鹽埕埔→大義倉庫をぶらぶら歩いてからホテルへ戻る
7
[午前]鹽埕埔からMRTで高雄駅→台湾鐡道で潮州駅→[昼]気動車に乗り換えて[午後]南廻線の起点・枋寮へ
【枋寮漁港で釜あげシラスのオムレツを食べ歩き】
漁港の防波堤で海を眺めてから鐡道駅へ戻る→駅から5分ほどの枋寮芸術村をぶらぶら歩く→再び気動車に揺られて約2時間後[夕方]新左營駅へ戻り、今日も「微熱山丘」を物色(笑)→いつも通りMRTで鹽埕埔→ホテルへ
8
[午前]鹽埕埔からMRTで西子湾→武徳殿→高雄忠烈祠→壽山情人觀景台→代天宮→哨船頭公園→雄鎮北門(工事中で見れず…)→中山大学キャンパスをぶらぶら→西子湾海水浴場→打狗英國領事館文化園區を見学
[昼]鼓山輪渡站からフェリーに乗って→対岸の旗津輪渡站→旗津天后宮(修復工事中)→旗津海水浴場→旗后観光市場をサラっと見学
[午後]フェリーで鼓山輪渡站へ戻って→KW2桟貮庫→駁二藝術特區→LRT前鎮之星→凱旋からMRTで左營駅→今日も「微熱山丘」を物色(笑)して[夕方]MRTで鹽埕埔→ホテルへ戻る
※明日は高速鐡道で台北へ移動のため、洗濯と荷造り&移動プランを練る!
9
[午前]ホテルチェックアウト→鹽埕埔からMRTで左營駅→高鐡左營駅へ
[昼]高速鐡道で高鐡左營駅を出発→約2時間後[午後]台北へ到着→MRTで新店へ移動→碧潭の吊り橋を渡って[夕方]ホテルへチェックイン→再び吊り橋を渡ってMRT新店駅→駅のバスターミナルをチェックして[夜]碧潭河畔をぶらぶら散策後にホテルへ戻る
10
[午前]ホテルから吊り橋を渡ってMRT新店駅→MRTで象山へ移動→象山公園を通り抜けて象山親山歩道入口へ[昼]象山の頂上に到着&しばし休憩→永春崗平台から一線天を経て[午後]象山親山歩道入口へ戻って再びMRT象山駅→MRT台北101/世貿駅→四四南村→台北101觀景台へ
【觀景台で芒果啤酒漂浮(マンゴービールフロート)を注文!】
[夕方]MRTで新店へ戻って明日のバス時間を確認
[夜]碧潭河畔と夜市を散策してからホテルへ戻る
11
[朝]吊り橋を渡って新店駅から激混み乗り合いバスに乗って烏来へ
[午前]烏来のバス停から烏来老街→烏来駅から烏来觀光台車(トロッコ)に乗って台車瀑布駅→ケーブルカー駅と瀑布商店街近辺を散策→烏来林業生活館を見学→再びトロッコで烏来駅→[昼]温泉街をぶらぶら歩く
【烏来街で軽め竹筒飯とタイヤル料理の昼食!】
[午後]烏来からバスに乗って碧潭で下車→新店の光明街を散策→ホテルへ
(夕方は帰国準備の情報チェックと荷造り&洗濯など)
【最後の夜はホテルレストランで台湾牛肉麺!】
明日の空港移動(MRT台北経由or直接バス)で悩みつつ就寝(笑)
12
[朝]宿をチェックアウト→新店駅からMRT北門で下車→地下通路を歩いて[午前]空港MRT台北駅から桃園空港へ(霹靂布袋戲ブース萌えw)
[昼]台湾桃園空港よりJL便で[夕方]成田空港へ

旅の終盤は、山あいにある温泉郷の烏来(Wulai)を訪れるために、新北市の碧潭(Bitan)を滞在先に選びました。最寄り駅は台北MRTグリーンカラーの松山新店線の終点・新店。台北駅までは30分ほど、台北の中心部へ向かう通勤人口を多数抱えるベッドタウンで静かなところです。

自然の中をのんびり歩くトレッキングも好きな私としては、ここはなかなか魅力的な場所でした。今回は台北101の近くにある象山(Xiangshan/Elephant Mountain)を登りましたが、碧潭での滞在先そばには「獅頭山歩道(Shitoushan Trail)」とか「和美山登山道(Hemei Mountain Trail)」なんて案内看板もありましたし。非常に興味そそられます。

なお今回の宿は美麗春天大飯店(Beautiful Hotel)をチョイスしました。
静かに流れる川、美しい緑、賑やかな街をちょっと離れたところから眺められるロケーションの碧潭は、静かに過ごしたい、休息したい私にとっては、本当によい場所で気に入りました。

若者だった昔と違い、今の自分にとっての旅行というもの、現在のホテル選びの基準は「安住の地」探しに近いものかもしれませんねー。

<2018年7月28日掲載>