まえがき(36歳の時に書いたごあいさつ)
これから旅立つ人たちへ。旅に出て、自分は変わっていったと思うのです。


旅が影響を与えるってことは確かにあると思います。
 このサイトを開設してから10年以上の歳月が経ち、その間も旅に出かけ、いろいろな経験を積み、気が付けば、旅に出始めたころとは明らかに違った認識と考えを持つようになっていました。だから、また、少しずつこのホームページを書き直して、自分の考えを整理しようと決めたのです。あの時こう思っていたけど、今考えると違っていたり、どうしてあの時わからなかったのだろうとか、ホント、いろいろ出てきます(笑)。自分が変わったんだなと思うのです。

自分が変わったと思うこと、低いレベルではこういうことです。昔の私は、人の話を聞くだけで、人に話すだけのものは何もないって思っていました。でも少しずつ旅を続けて、旅から帰ってきて、話すこと、書くこと、人に面白がってもらえることが、いくつか手に入れることができたかなと思うのです。結構これは人として大きなものじゃないかなと。

で、もうちょっと次元が高いところでは、やっぱり自分に対して少し自信を持てたこと。旅を通していろいろな形で学んでいったという感じがあるわけで、それは旅の仕方だったり、あるいは自分を見つめるとか、そういうことを含めて。要するに、困難があっても、なんとか生きていけるかな、という自分に対する妙な自信が出てきたってことはいえると思います。

でもそれらは、別のことの中でも獲得できるかも知れないもので、必ず旅に行かなければ、というものではないとも思っています。

いろいろなことを突きつけられて、人は自分の背丈を知って学ぶことになる。学ぶという言い方は、ちょっと強すぎるかもしれないけれど、みんなどこかで、何となく学んでいく。特にひとり旅に出ている中では、日々、自分の力量を試される場面に遭遇していくわけだから、そういった意味でも、ある程度まとまった期間、できれば長い旅をした方が、学ぶものが多くて、濃い印象のものになると思います。自分の旅を振り返って、私はそう思うのです。

中年になり、自分は歳を取ったんだなーと感じるようになりました。仕事もなかなか休めないというか、休みづらくなってきて、旅に出る回数も減り、また、いつの頃からか、どこへ行っても20代の頃のような感動がなくなりました。これは旅がつまらなくなってきたわけではなく、そこそこの知識と経験を積んでしまって、嗜好が変わってきたからだと思っています。

というわけで、このサイトのテキストもホームページ開設当時と比べて大きく書き換えたものもあります。だって、10年以上経って読み返したら、エラく恥ずかしかったから(笑)。

旅に出ようかどうか迷っている人がいたら、「迷っているなら行った方がいい」と、そう言ってあげることができると思います。これから旅に出ようとしている人へは、心の中でささやかな挨拶を私は送りいたい思います。

ようこそ、おいで下さいました。まあ、ごゆるりと、私の旅行話をご覧くださいませ。

<2007年8月掲載>